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Close your Eyes ep.101-1



HP『Sweet Drops』用に書かれた作品になります。原文のまま転記したので長文になります、ご了承ください。

私事ですが、いつまで経っても平穏な日々は来ません・・・。
3月異動、元々適応困難気味なので新しい職場に慣れるのに時間がかかり、4月に風邪で倒れ、5月GWの業務調整に追われ、休み明けから学生との戦いが始まりました・・・しかも、月末には手離したはずの勤務表作成が・・・。
目標どうにかしないといけないし、年間活動予定考えないといけないし、予定の決まった委員会活動も始めないとだし・・・現実逃避したい(泣)
ちょっとだけお休みする日がでてくると思います。全てはシナいるコンを最優先に生きていきますので、すみませんがご了承くださいませ。












この大空よりも、この海よりも、この惑星よりも、

僕は大きな愛で君を包み込む…。
 


もうすぐ1年が終わろうとしている。しかし、この家は何も変わらない。新しく家族になった2匹は今日もまた楽しそうに駆け回り、ウォンタクはミヌの後をついていく。

ひとつ違うことといえば、しょっちゅう家を空けている主がテレビの前にかじりついていることくらいだろうか。しまりのない顔でテレビに見入っているものだから気色悪い。

「アレはどうにかなんないのか?」

朝から晩まであの調子だ。思わずミヌにそうぼやけば、まるで子どもを見守る親のような笑顔が返ってきた。

「年末の特番、ほとんどジェジュン君が出てるから嬉しくてしょうがないんだよ」

「…」

その気持ちは理解できるが、ものには限度というものがある。しかも、数日後には本人がやってくるんだからそんな躍起になってテレビにかじりついてなくてもいいのではないだろうか。

しかし、本人に面と向かって言うこともできず、ドンワンは大きく息をついた。

「とりあえず…また夜にでもジンには言うけど、急な仕事入ったからしばらく留守にするぞ」

「え?いつから?国内?」

「いや、海外。明後日から来月5日くらいまでかな…?」

海外となるとひとりでは大変だ。こんなのん気にはしていられない。

「オレも行くよ」

「でも…」

「大丈夫。年末年始はジェジュン君もいるし、ヘソンもいるから」

しかし、問題はそれだけではない。足元に視線を落とせばそこにはぎゅっとミヌにしがみつくウォンタクの姿があった。

「ウォンタクはおじいちゃんの家にお泊り予定なの。ね?ウォンタク」

「あい!うぉんたく、じぃじとちゅんじぇといっぱいあそぶの~」

クリスマスに交わした曾祖父との約束。初めての外泊となるが、楽しみでいっぱいだった。

「そっか…。なら、一緒に来てくれるか?」

「うん」

やはり何かとふたりのほうが都合がいい。スタジオ撮影ならばひとりでもまったく問題ないが、野外となると話は別だ。

その旨を夕食時にジンヘ伝えると驚いたように目を見開き、続いて難しい顔で腕を組んだ。

「オレも行ければイイんだけど…」

「ジェジュンと約束してんだろ?ちゃんと守ってやれよ」

「うん、そうなんだけど…」

せっかくみんなで年越しできると思っていただけに寂しさを隠し切れない。

「実は、オレたちも実家に帰らないとなんだよね…。大晦日に行って、3日には戻ってくるけど…」

「え…?ジフン兄貴たちも…?」

ジェジュンが来てくれると浮かれていたのに、一気に気持ちが沈んでいく。肩を落としてうなだれるジンに面々は顔を見合わせ、苦笑をこぼした。

我慢をするな。心を偽るな。散々言われ続けているが、こればかりはどうしようもない。もし”行かないで”と口にしても、止める権利など自分にはない。

一気に食欲が失せていく。心配させまいと詰め込んではみたが、いつものようには食べられない。残されたたくさんの料理に申し訳ないとおもいながらもジンは静かに箸をおいた。

「ごちそうさま。今日はもう疲れたから寝るの~…」

できる限りいつもどおりにと振舞ってみても、誰の目も誤魔化すことはできない。肩を落として自室へと引き上げていくその姿。いつもよりその背中が小さく見える。

「…」

「悪い、ジフン。頼めるか?」

「了解」

こういうときは一番ジフンが適役だ。当然のようにドンワンの申し出を受け入れ、食事を終えたジフンは何本かの焼酎と、グラスをふたつ持ってジンの後を追いかけた。

「ジン、入るよ?」

ノックをし、扉越しにそう呼びかける。扉を開ければベットの上でふとんをすっぽりと被ったジンが申し訳なさそうにこちらを見ていた。

「ゴメンなさい…」

「どうして謝るの?ジンは悪いことしてないでしょ?」

「…」

でも、心配をかけてしまった。だからいまここにジフンがいることは明確だった。笑顔でみんなを送り出さなければ、不安にさせてしまう。迷惑をかけてしまう。わかっていてもこみ上げてくる寂しさが邪魔をする。

持ってきた焼酎とグラスをテーブルへと置き、ベットの端へと腰掛ける。腕を広げれば、ふとんを被ったままのジンが誘われるように飛び込んだ。

「ひとりは寂しい?」

「…寂しい。ひとり、キライ…」

言ってもいいのだろうか。そう思いながらも、本心はすんなりと言葉になってしまう。酷いワガママだ。でも、ジフンの前では隠すこともできない。

「わかった。じゃあ、オレとヘソンはジェジュン君が来たら出かけて、元旦に帰ってくるよ。それなら寂しくないでしょ?」

「…」

確かにそれなら寂しくはない。でも、自分のワガママのせいでジフンを困らせていることが悲しくて仕方ない。かといって、ひとりで大丈夫だと偽ることもできなかった。

ふたつの気持ちに板ばさみな心。整理できない気持ちにじわりと涙が浮かぶ。

「ホントのコトを言うとね、ジンがそう言ってくれるとちょっと嬉しいんだ」

「…?」

ぎゅっと抱きついたまま、顔だけを少し上げて傾ける。少し濡れた瞳にそっと微笑み、優しく髪をなでた。

「ジンに”好き”って言われてるみたいで」

一緒にいてくれるという安心感からか、最近ではジェジュンばかり。こうしてふたりで過ごす時間もあまりなかった。
かすかに頬を赤らめるジンに笑みを深め、そっと額に口づけた。

もうそろそろお払い箱かと思っていたが、そうではないようだ。こうしてちゃんと、自分を必要としてくれている。まだ”兄”として認められている。そんな風に感じられた。

「ジフン兄貴、好き…。ずっと、好き…」

腹部に顔を押し付けたまま、少しくぐもった声でそう呟く。久しぶりに聞くその言葉に自然と口元が綻んでいった。

「今日は久しぶりに一緒に寝ようか?」

「…」

コクリと小さく頷き、ちらっとジフンを見上げる。そしてそこに笑顔を見つけ、ジンもまた微笑む。邪魔だと被っていたふとんを退け、よじ登るように身体を起こしたジンは甘えるように肩へと頭を預けた。

「ジフン兄貴」

「うん?」

「ずっとそばにいてくれる…?」

不安に揺れる声。久しぶりに聞く可愛いわがままにジフンは無意識に頷いていた。

「いるよ、ジンのそばに」

迷いも躊躇いも、偽りもない言葉。わずかに残っていた不安も一瞬にして消え去り、ジンは幼い笑顔を浮かべる。もう、心配なことは何ひとつない。

誰の目もないのをいいことに、存分に甘えながら酒を飲み交わす。最近の出来事や、これからのこと。話したいことは山ほどある。時間が足らないほどだ。

「ほら、ジン。そろそろ寝ないと、明日起きられなくなっちゃうでしょ?」

「やだ~っ。もっとジフン兄貴とおしゃべりするの~っ」

せっかくの楽しい時間。まだ終わらせたくはないと、ふてくされたように頬を膨らませる。

「続きはまた明日、ね?」

「明日?また一緒に寝てくれる?」

答える代わりに右手の小指を差し出す。目を輝かせながら笑顔を浮かべ、ジンはその指に自らの小指を絡めた。

「約束~」

たったそれだけのことでいつの間にか寂しさに埋め尽くされいた心は幸せで満ち溢れていた。同じベットにもぐりこみ、同じまくらに頭を預けて目を閉じる。

出発までの数日間、常にジフンはジンの傍らにい続けた。そのおかげか、仕事に出かけるドンワンとミヌを笑顔で送り出すこともできた。

「ウォンタク、おじいちゃんの言うことちゃんと聞くんだよ~?」

「あい!」

「ウォンタクはいい子だから大丈夫だよね?」

祖父の住む邸宅の前。お泊り道具を持ったままのそんなやり取り。ホームシックにならないかと心配だが、なんとなくウォンタクならば大丈夫な気がした。

「じゃあ、じぃちゃん。ウォンタクのコト、よろしくね?何かあったらすぐ電話して」

いつもよりも柔らかな笑顔。ひ孫が泊まりに来てくれたのだからこんなに嬉しいことはない。祖母が亡くなってから寂しさを募らせていた祖父にとっては喜ばしいことだった。

「そんなに心配しなくても大丈夫だ。たまには羽を伸ばしておいで」

みんなの好意に甘えていつも羽を伸ばしているとは言えず、ぎこちない笑顔を浮かべる。その心中を知ってか、ジフンはかすかに微笑んだ。

「じゃあ、よろしくお願いします」

年長者を敬うように頭を下げ、ウォンタクを残していくことに寂しさを感じて立ち去れずにいるジンの手を引く。すぐに帰ってくるとわかっているのに、ひとり、またひとりといなくなっていく家族に不安を覚えているようだった。

当然といえば当然だ。自ら外泊をすることはあっても、逆が今までになかった。ジンにしてみれば自宅へ帰れば家族が迎えてくれるというのが自然だったのだから。

「ジン、せっかくだから少し遊んでから帰ろうか?」

少しでも気が紛れればと提案してみたものの、答えは芳しいものではなかった。俯いたまま頭を振り、寂しさと不安を伝えるようにぎゅっと手を握る。

みるみる口数が減っていく。一抹の不安を抱きながらも時間は待ってくれない。そしてしばしの別れは訪れた。









続く。
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テーマ : BL小説 - ジャンル : 小説・文学

コメント

大変だ~~!

凄いハードスケジュールですね!?
本当にイルコンまで体調戻して、頑張ってください!
無理しないでね!
会場で会いましょう~☆
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