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Close your Eyes ep.91-4



HP『Sweet Drops』用に書かれた作品になります。原文のまま転記したので長文になります、ご了承ください。


昨日は更新忘れていてすみません。休みでしたが、いつもより早く出かけて旅行代理店に行きたかったもので・・・更新が間に合いませんでした。昨日の日付でお話は更新していますのでどうぞよろしくお願いいたします。
ご主人様がリサーチにて気づいていたらしいのですが、取り扱いしている韓国便が異様に少なくてびっくりでした!世間のいろんな問題か?でも、3月半ばの旅行を予定していたにも関わらず、帰りの夜便の飛行機がなく・・・第一希望の飛行機はなんとキャンセル14人待ち。お店の人も「現実的にチケットは無理」と。便が少ないのに、行く人が多いのか・・・。
結局、羽田→金浦なし。でも、まさかの羽田→仁川がありました!という事で、シナコンは諦めて韓国旅行に行ってきまーす。(ご主人様とペット記事参照)

コメントありがとうございます。個人的に仲良くしているチングからもメールいただいたのですが、あの部屋をドンワンさんとの部屋と間違って解釈された方がいるみたいなのでご報告を。
今回一緒に過ごした部屋は、ジンが最初に一人で暮らしていた部屋です。ジンが眠っている間、ミヌが住んでいたところです。ドンワンさんとの部屋ではありません。ご安心くださいませ。












ベットライトだけが照らす室内。スプリングの利いたベットの上で持ってきたビールを口へと運ぶ。時折つまみへと手を伸ばし、その塩気をまたビールで押し流した。

「ねぇ、ジェジュン君」

「…?」

改まって呼びかけるジンを見下ろせば、なぜか少し寂しげな表情。どうしたというのだろうか。身体もピタリと寄り添っている。寂しがる要素はどこにもない。

「ジン兄さん?」

「…」

窺うように見上げる二対の瞳。何かを言いたげに口が浅く開いたが、再びそれは閉ざされてしまった。そしてゆっくりと俯き、なんでもないとかぶりを振る。

持っていた缶をサイドテーブルへと戻し、両腕をジンのわきの下へと添える。そして寂しげなその表情を覗き込むように持ち上げた。

「ちゃんと、ジン兄さんが思ってるコトを教えてください」

真っ直ぐに絡み合う視線。しかしそれはすぐに逸らされてしまった。悲しげな瞳を追いかけるように顔をずらして再びその瞳を覗き込む。

「あ、あのね…お願い、あるの…」

「お願い?なんですか?」

「その、あの、えっと…」

四方八方へと動き回る視線。一生懸命言おうとしているようだが、なかなか言葉にできない。

「やっぱり、いい…」

しゅんとうなだれるジンにそっと微笑み、優しくその身体を包み込む。垂れていた腕がすぼまり、ぎゅっとジェジュンの服を握り締めた。

「じゃあ…僕もジン兄さんにお願いをひとつ言うんで、ジン兄さんも言ってもらえませんか?」

「お願い?ジェジュン君も…?」

「はい」

少し考えるように首をひねり、それならばと小さく胸の上で頷いた。しばしの沈黙。まだ外は雨が降っているようで、かすかな雨音がふたりの鼓膜に響く。

「雨の日は、またこうして僕と一緒に…ここで過ごしてもらえませんか?」

耳元で優しく囁けば、弾かれたように胸の上にあった顔が起き上がった。瞬きを繰り返すジンに微笑み、そっとその頬を撫でる。

「仕事、早く終わらせますから…。ダメですか?」

髪を振り乱しながら激しくかぶりを振り、嬉しそうに幼い笑顔をこぼす。そしてその想いを伝えるように唇を寄せた。

「ジェジュン君、スゴイの~」

「…?」

「同じコト思ってたの~」

かすかに声を立てて笑い、浮かした顔を胸へと戻して擦り寄る。髪が触れるくすぐったさに笑みを深め、その漆黒の髪にそっと口づけた。

「そうなんですか?」

「うん」

「それはちょっと残念ですね…」

イタズラにそう告げれば、再びひょっこりと顔が持ち上がる。理由を尋ねるように首をかしげるジンに微笑み、背中に触れていた手で髪を撫でた。

「ジン兄さんに言ってもらいたかったです。僕と一緒に過ごしたいって」

驚いたように目を見開き、それはすぐに笑顔へと変わる。そしてうなじへと顔を埋め、かすかに声を立てて笑った。

「もっと、もっといっぱい、ジェジュン君と一緒にいたいの~」

甘えるようにそう告げ、唇を重ねる。心が通じ合うことの喜びは、こんなにも幸せを感じさせてくれる。何度もついばむように口づけ、素肌を手のひらが優しくなでていく。

「服、脱いじゃいましょうか?」

「脱がして~」

背中に回っていた腕を頭の上へ。求められるまま服を脱がし、露になった肌へと口づける。数時間前にしたばかりの行為。しかし、すでにもう何日もしていないかのように身体は燃え上がっていた。

「ジン兄さん…」

物欲しげにひくつく蕾へと屹立した自身を押し付ける。その瞬間を見越しているかのように脱ぎ捨てた服の奥で携帯電話が鳴り響く。

ビクッと身体を揺らし、ジンは何かを思い出したように少し慌てた様子で音の発信源へと手を伸ばした。

このままではこの行為が頓挫してしまう。

ジェジュンは離れかけた腰を引き寄せ、一気に蕾の中へと自身を沈めた。背がしなり、もっと奥へと導くように浮かびあがる腰。しっかりと身体を繋ぎ合わせ、ジェジュンは小さく息をついた。

目じりに浮かんだ涙へと口づけ、いまだ鳴り響く携帯電話を手繰り寄せる。ディスプレイを見ればそこにはジェジュンも知っている名前が浮かび上がっていた。

喘鳴を繰り返しながら必死に名を呼ぶジンへ微笑を浮かべ、ジェジュンは汗に濡れた髪をかき上げながら携帯電話を耳へと押し当てた。

「もしもし?」

『え…?その声、ジェジュン君?』

「はい」

ジンの携帯電話なのになぜ、ジェジュンが出るのか。その答えはわかりきっている。なるほどと心の中で呟き、ジフンは小さく息をついた。

『一緒にいるならいいんだ。ただ、ジンには誰かに言ってから出かけてって言っておいてくれる?』

「わかりました」

『うん、よろしく』

通話が切れたことを確かめ、携帯電話をサイドテーブルへとそっと置く。声がこぼれないようにと口を覆っていた両手をゆっくりと解き、優しく口づけた。

「誰にも言わないで来ちゃったんですか?ジフンさん、心配してたみたいですよ?」

「だ、だって…誰も、いなかったから…」

そう。誰もいなかったからこそ、寂しさが募った。思い出したのは雨ということもあり、ジェジュンのことだけ。その姿を思い浮かべれば、逢いたいという気持ちがこみ上げてきてしまう。

「今度からちゃんと、連絡しておきましょうね?」

そうしないとまた電話がかかってきてしまうだろう。しかも、今日のようなタイミングでかけられたのではたまったものではない。

苦しげに浅い呼吸を繰り返しながら、何度も小さく頷く。まるで容赦を請うているようで、嗜虐心が芽生えてしまう。

こみ上げてくる感情を落ち着かせるように深く呼吸をし、ジェジュンはそっと微笑んだ。続きをせがむように背中へと回る腕。それに応えるべく、ジェジュンはゆっくりと具合を伺うように律動を始めた。

卑猥な音と、それに呼応する艶やかな声。一度は冷めかけた心がだんだんと熱を取り戻していく。夢中で穿てば次第に雨音も遠ざかっていった。

ふたりきりの特別な空間。ここにいる間は誰に邪魔されることもない。

逢えなかった時間を、その寂しさをすべて伝えるように身体をつなげあい、熱い夜は更けていった。

太陽が目覚め、シーツの波に埋もれていたふたりもまた目覚めの時を迎える。まどろむ瞳にお互いの顔を映し出し、朝の挨拶を交わすように唇を重ねた。

「おはようございます、ジン兄さん。身体、大丈夫ですか?」

情交の後の程よい脱力感。いまだ余韻が残っているようで、触れ合う肌から伝わるぬくもりに身体の奥が疼いていた。

かすかに濡れた瞳を持ち上げ、コクリと小さく頷く。そしてジンはそっと唇を寄せた。

口づけに乗せた想いはしっかりとジェジュンの心にも届いていた。応えたい気持ちは山々だが、それを叶えるだけの時間は残念ながら残されていない。

「すみません、ジン兄さん。もっとこうしてジン兄さんと一緒にいたいんですけど…」

どう伝えればいいのだろうか。仕事だといえばそれまでだが、それではあまりにも悲しい気がした。見上げる寂しげな瞳に複雑な笑みを浮かべ、もう一度唇を重ねる。

「シャワー、浴びましょうか…?」

忙しい人なのだからしょうがない。けれど、やはり心は落胆してしまう。俯きながら首肯し、胸へと頬を埋める。ゆっくりとシーツから身体が離れ、ひんやりとした空気が火照った身体を包み込んだ。

「朝ごはん、どうしましょうか?」

そう問いかければシャンプーが目に入らないようにと閉じていたまぶたが少しだけ開いた。そして小さく首をかしげ、かすかにジェジュンを振り返る。

「時間、大丈夫なの…?」

「移動を含めて、あと1時間くらいは大丈夫です」

できるならばジェジュンの手料理が食べたい。けれど、そうワガママは言えない。一緒にいたいという気持ちはたくさんあるが、迷惑をかけてはいけない。

「ハンバ~ガ~」

「了解です」

確か、事務所へ向かう途中にファーストフード店があったはずだ。そこならば時間を無駄せずにすむ。

すっかり綺麗になった身体を柔らかなタオルで包み込み、水気を拭う。ドライヤーで髪を乾かしたふたりは、昨夜脱ぎ捨てた服を再びまとって部屋を後にした。

この時間ならば、ジェジュンを見て騒ぐ若者たちもいない。かといって帽子もサングラスも取ることはできないが、誰にも邪魔されず朝食を取ることができた。

「来週は、ずっと一緒にいられますね?」

「うん。ずっと一緒~」

仕事中は恋人のように振舞うことはできないが、終わってしまえばあとは自由だ。夜はふたりきりでゆっくりと過ごせるだろう。

「仕事が早く片付いたら、デートしましょうか?前みたいに温泉旅行もいいですね」

ハンバーガーを頬張っていたジンがピタリと動きを止め、目を輝かせる。そして大きく頷き、いまからそわそわとした様子でイスのしたの足をゆらゆらと前後に揺らす。

「楽しみですね?」

「うん、楽しみ~っ」

仕事という名目だが、一緒にいられることに変わりはない。自由な時間を少しでも獲得しようと、ジンはハンバーガーを租借しながら計画を頭の中で組み立て始めた。

その横顔を飽きることなく見つめ、そっと微笑む。視線に気づいたのか、首をかしげながら振り返るジンに笑みを深め、ジェジュンはそっと耳元へと唇を寄せた。

愛してます。

そう素直に想いを紡げばこぼれる幼い笑顔。少し恥ずかしそうにその言葉に応えれば幸せな朝はさらに鮮やかに色づいていった。

お昼休憩のときに送っていこうと、帰ろうとするジンを引きとめた。会議室の中に連れ込むわけにもいかず、昨日と同じようにジンはソファで退屈な時間を過ごしていた。

ふと、気配を感じる。俯いていた顔を持ち上げたジンは、驚いたように眼を見開いた。

「ホ、ホンマン…?」

口ごもるのはばつが悪いから。不機嫌そうな瞳に見下ろされ、ジンは言い訳を探すように視線を彷徨わせた。

「あ、あの、えっと…」

「ジン、オレは何度も言ったつもりだ。ひとりで外出するなと」

怒りを押し殺したような低い声。単に怒っているわけではない。心配しているからこそだとわかっているのに、恐怖がこみ上げてくる。

ふと、窺うように視線を外へ向けたジェジュンは会議中であることも忘れて席を立った。引き止めるユノの声を無視して外へと駆け出し、怯えるように後ずさるジンの身体を抱きしめた。

「自分の立場がわかっているのか?」

「わ、わかってる…」

「なら、なぜひとりで外出した?」

ジェジュンが現れたところで言及が和らぐことはない。ずいっと離れた分だけ足を進め、ホンマンは問い詰めるようにジンを見下ろした。

「す、すみません。僕が連れ出したんです。ジン兄さんは、悪くありません」

「…」

嘘だというのはジンの反応を見ればすぐにわかる。しかし必死になって擁護するジェジュンの気持ちを考えると、これ以上は何も言えなかった。

消化しきれない思いをため息にして吐き出し、ホンマンはうろたえるジンを見つめた。

「…帰るぞ?」

怒っていないだろうかと窺う瞳。しかし、怒っていないわけがない。けれど、これ以上ここに留まっていてもホンマンを怒らせるだけだ。

背中に回していた腕を解き、ホンマンへと歩み寄る。そして不安げな表情で取り残されたジェジュンを振り返り、小さく手を振った。

「帰ったら、メールするね…?」

「…はい」

焦らずとも来週には会える。しかし、もうしばらく一緒にいられると思っていたせいか、寂寥感が津波のごとく押し寄せてきた。

まだ、自分が知らないジンの姿があるのだろう。ここまで過保護になる理由など、平和の中で生きてきたジェジュンには想像もできない。

すべてを話してくれる日がいつかが来てくれるだろうことを信じて、ジェジュンは振り切るように部屋へと戻っていった。


 
君のすべてが知りたい。

そう思うのはワガママか、それとも僕が幼いからなのか…。
 








written by.yue
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テーマ : BL小説 - ジャンル : 小説・文学

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