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Close your Eyes ep.93-3



HP『Sweet Drops』用に書かれた作品になります。原文のまま転記したので長文になります、ご了承ください。












なぜか、ステージに立つ5人よりも緊張した面持ちだ。しかも、落ち着かないようでそわそわと部屋の中を動き回っている。

その様子をユファンは不思議そうに見つめていた。

「ジン、どうしたんだ?そんなに動いてると腹減っちまうぞ」

そんなことはわかっている。落ち着こうと一度は座ってみたが、やはりまた立ち上がって歩き出す。

開演予定時間まであと30分。すっかり準備の整ったジェジュンは微笑み、その手を引いた。そしてひざの上に座らせ、落ち着かせるように背中を撫でる。

いつもは柔らかな髪。しかし、見た目はさらさらなのに触ってみると少し硬い。夢中になるものを見つけたジンはおとなしく抱えられたまま、指先でジェジュンの髪をいじっていた。

「ジェ、ジェジュン、髪が…」

背後から聞こえてきた声に振り返れば、どこか引きつったような表情で佇むユチョンの姿があった。理由を尋ねるように首を傾げれば、手繰り寄せた鏡を差し出す。

「あ…」

せっかく整えてもらった髪形。しかし鏡に映ったのは先ほど見た完成図とは少し違っていた。

髪をひとつまみしては指に絡め、外へと跳ねさせる。それの繰り返しで、片側だけがなぜかアンテナのように横へ突き出している。

「…」

直そうと手を伸ばしても、阻むようにジンの手がそれを掴む。何度か繰り返してみたが、一向にやめる気配はない。

「まぁ、これくらいならいいか…」

ぐちゃぐちゃにされたのでは適わないが、この程度なら許容範囲だ。それに、楽しそうなジンを見ていると無理やりにやめさせるのも可哀想だと思えてしまう。

「…なぁ、ユチョン。オレもやってイイか??」

見ているとどうしてもやりたくなってしまう。うずうずとする手をぎゅっと握り締め、期待に満ちた眼差しでユファンがユチョンを見上げた。

「そ、それはちょっと…」

「そうか…」

しゅんとうなだれ、がっくりと肩を落とす。可哀想だとは思うが、せっかくの髪型をくずされるわけにはいかない。心の中で”ゴメン”と告げ、ユチョンはユファンの隣へと腰を下ろした。

「そうだ、ユファン。ファンからの差し入れでケーキをもらったんだ。食べる?」

そう問いかければうなだれていた頭がひょっこりと上がり、満面の笑みが広がる。

「食うぞ!」

我が弟ながら不安になってしまう。食べ物でつれば誰にでもついていってしまうのではないだろうか…。その思いを飲み込み、ユファンはそっとケーキを差し出した。

ユチョンの顔をあしらったケーキ。それに感動するでも、感心するでもなく、ユファンは遠慮なくその顔にフォークを突き立てた。

「…」

可哀想に。若干頬を引きつらせるユチョンにそう呟き、ジェジュンはそっと息をついた。ジンはいまだ跳ねた毛先に夢中だ。

「ジンも食うか?」

差し出された大きなひとかけら。それを目端にいれ、ジンはぱかっと口を大きく開く。食べながらもやはり手はジェジュンの髪。相当、気に入ったようだ。

「そろそろ移動しないと始まっちゃいますよ?」

気づけば5分前。ジェジュンの言葉に残っていたケーキを口の中へと押し込み、ユファンはジンの手を引いて楽屋を駆け足で去っていった。

「元気だね~」

どこかのん気なチャンミンの言葉。ジェジュンとユチョンは苦笑を滲ませ、顔を見合わせた。

「そろそろ行くぞ」

幾分、緊張したユノの声音。もうすぐ開演だ。ステージへと向かい、それぞれの待機場所で深呼吸を繰り返す。しかし、聞こえてくる歓声に落ち着けるはずもない。高揚感が心を占めていた。

オープニング映像が流れ始め、一際歓声が大きくなる。懸命に名を呼ぶ声が絶え間なく鼓膜を揺らしていた。心臓が高鳴っていく。それが最高潮に達した瞬間、まばゆい光に飲み込まれていった。

久しぶりのコンサートだからだろう。熱気が開始直後から凄まじい。ファンの勢いに飲み込まれてしまいそうだ。イヤホンがなければ音も聞こえない。

MCとなり、会場が明るくなる。左端へと目を走らせれば、そこには愛しい人の姿。遠く離れた場所にいるのに、その表情までも見えてしまう。

前回は視線を送れば隠れてしまったのに、今日は嬉しそうに手を振る。思わず手を振り返しそうになり、マイクを握りなおした。

ここで振り返したのではきっと、ユノが後々で怒ってしまう。

そっと微笑みを返し、ジェジュンはマイクを口元へとあてがった。そしていつものように挨拶を述べ、水を口に含む。全員の挨拶が終わればまた、音の波に飲み込まれていった。

異国の言葉では意味がわからない。しかし、時折投げられる視線。逃さずそれを受け止め、ジンは楽しげに笑っていた。

あっという間の3時間。疲れた身体をソファに投げ出していると慌しい足音が聞こえてきた。振り返るとそこにはいままさに飛びつこうとしているジンの姿。

すかさず体勢を整え、その身体を抱きとめた。まるで猫のように擦り寄るその姿に疲れていても思わず笑みが浮かぶ。

「ジン兄さん、どうでしたか?」

ただ一言が聞きたくて、少し掠れてしまった声で囁く。かすかに震える身体を抱きしめ、ジェジュンはさらに耳元へと唇を寄せた。

「ジン兄さん、教えて」

「ムリだぞ、ジェジュン。ジン、またたびもらった猫みたいになってるぞ」

「え…?」

膝をかがめてせもたれの向こうからジンの顔を覗き込むユファンの姿。少しだけ身体を離して同じようにその顔を見遣れば、確かにどこか恍惚とした表情があった。いまにもとろけだしそうだ。

「ずっとカッコイイって連発してたかんな~」

できればその様子を生で見たかったし、直に聞きたかった。残念と嘯き、ジェジュンはどこか嬉しそうな表情で幸せをかみ締めるように笑みをこぼした。

「じぇじゅんくん、すきぃ…」

まるで熱に浮かされているようだ。誰の目も気にならないようで、囁くようにそう告げる。一層幸せが疲れた心にしみこんでいくようで、ジェジュンは静かに目を閉じた。

気づくといつのまにかホテルに到着していた。不思議そうに辺りを見回すジンに微笑み、ジェジュンは冷えたミネラルウォーターを差し出した。

「あ、れ…?」

「みんなは食事に出かけました。僕たちはどうしましょうか?」

お腹は空いている。けれどそれ以上にジェジュンとともに、ふたりだけで過ごしたかった。手を伸ばすジンを静かに包み込み、優しく髪をなでる。

「ジェジュン君、かっこよかったの~」

「ジン兄さんはすごく可愛かったですよ?」

「う…?」

何かしただろうかと思い返してみても、取り立てて何もない。首をかしげるジンにそっと微笑み、ゆっくりと唇を寄せた。

「とりあえず…そろそろ限界なんで、イイですか?」

何を?と問いかけるはずの唇が不意にふさがれる。素肌に手のひらが滑れば、何を意図するものかはすぐに察しがついた。

背中が柔らかなベットの触れる。わずかに沈むスプリングに身体を任せ、空腹も疲れも忘れてただ思いを伝え合う。

愛してると何度も囁かれるうち、意識は次第に荒波へと飲み込まれていった。

気づけば窓の外はすでに明るくなっていた。お腹も空いたし、喉も渇いた。けれど身体は思うように動かない。

もぞもぞと動く気配に目を覚まし、ジェジュンはそっと微笑んだ。離れかけた身体を引き寄せ、白いシーツの波間から覗く素肌に口づけた。

「おはようございます、ジン兄さん」

「ジェ、ジェジュン君…っ」

でん部へと滑り降りていく手のひら。小さな山の間に指先をしのばせ、昨晩散々玩んだ底へと指先を沈めていく。息を呑む姿に微笑み、ジェジュンはそっと目じりに口づけた。

「ジン兄さん、僕を置いて先に寝ちゃったんですよ?まだ全然足らなかったのに…」

「ダ、ダメ…もう…っ」

「ダメなんですか?昨日はずっと僕を離してくれなかったクセに」

もっととせがむ声がいまもまだ鼓膜に焼き付いてはなれない。いままで聞いたこともない、積極的なまでにかわいいおねだり。もう一度聞きたいとわがままな心が身体を突き動かす。

昨夜の熱を思い出させるように蠢く指先。意識とは反して、身体がジェジュンを求める。吐息は鮮やかに色づき、力なく垂れていた手は汗ばむ肌にまとわりつくシーツを握り締めていた。

「ふ…っく…あっ」

堪えきれなくなった声が吐息とともにあふれ出す。ジェジュンはジンの身体を抱えたまま上体を起こし、さらに奥へと指先を沈めていった。

「ジェ、ジェジュ…っ」

「僕が欲しくなったら言ってくださいね?ジン兄さんがその気になるまで、待ってますから」

いつも優しいジェジュンからは想像もできない挑発的な言葉。普通ならば羞恥を覚えるだろうが、いまはそれどころではない。

次々と快楽が襲い繰るものの、物足りない。その原因などひとつしかない。

「ジェ、ジュン君…っ」

「欲しくなってきましたか?」

せがむように何度も頷き、押し寄せる快楽に抗うように頭を振る。もう、上下左右の感覚は麻痺しているようだった。

「昨日みたいに可愛くおねだりしてくれたらすぐにあげますよ?」

そういわれても、昨日のことなど憶えているはずもない。しかし、昨日の夜もいまも、無意識なのだろう。

「お、おねが…っ、挿れて…っ」

昨晩と寸分変わらぬ言葉。ジェジュンは満足げに微笑み、そっと背中を支えながら再びベットへと寝かせた。そして痙攣する足を抱え上げ、露になったそこへと屹立した自身を押し付けた。

「いま、あげますね…?」

いつもより一層足を押し広げる。すでに自由を失った身体は抵抗なく、広がっていった。もったいつけるようにそこへ自身を沈めていく。飲み込んでいく様を直視し、ジェジュンはゴクリと息を呑んだ。

堪えようと思っても、堪えられるはずもない。愉悦に顔をゆがめ、ジェジュンは背をしならせながら懸命に自身を受け入れるジンを見下ろした。

卑猥な音をさせながら荒々しく穿てば悲鳴がこぼれていく。窓から差し込む光が隠れる場所もないほどにその裸体を映し出せば、さらに燃え上がる。

果て無き欲望を感じながら、ジェジュンは時間が許す限りその思いのたけをジンの身体へと注ぎ込んでいた。










続く。
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