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Close your Eyes ep.99-2



HP『Sweet Drops』用に書かれた作品になります。原文のまま転記したので長文になります、ご了承ください。

そういえば、シナペンでは大騒動だったエリック社長の結婚…ちょうどあのカップルどうなった?と思っていたところでの報告…うまくいって欲しいという気持ちがありながらも、やっぱり現実はツラくて苦しかったです…(泣)
インスタで本音をポロリ。それから、気持ちを少しずつ整理をして。思った事は、エリックが幸せになれるならそれが一番と思い直しました。エリックももう38歳、可愛い子供が出来たらなぁと思いながら祝福したいと思います!結婚がまだなのに、気が早い?(笑)
きっと、
エリックは子供と一緒にいたずらして、
ミヌさんはベタ可愛がりでちゅーしまくりで、
ヘソンさんはエリックをほっぽりだして可愛がってくれて、
ドンワンさんは子供に会いに自分の大事な時間(笑)を削ってくれて、
ジンは全力で遊んでくれて、
アンディは愛嬌を教えてくれるんだろうなぁ、
なんて(笑)

とりあえず。
シナコンいるぼんのソンムルは、エリックにウェディングドールかお花かな?今月中に準備しないと!
…ミヌぺんだけど、ミヌさんにはなにも考えてないや(笑)












楽屋でしばしの楽しい時間を過ごし、仕事へと取り掛かる。立て替えてもらった分、きっちりと働いて返さなければならないのに、わからないことばかりでそううまくはいかない。

「兄さん、ゴメンなさい…」

これでは手伝いに来たのではなく、邪魔しに来てしまったようだ。うなだれるチュンジェを振り返り、ジンは小さく首をかしげた。

「迷惑、かけちゃったから…」

「そんなコトないよ~。チュンジェがいてくれて助かったもん。手伝ってくれてありがと~」

にっこりと幼い笑顔を浮かべ、明るい声音でそう告げる。どう考えても足を引っ張るだけで手伝いなど何ひとつできていない。しかし、その言葉はわずかながら心の負担を軽くしてくれた。

「また、次もお願いできる~?」

「うん、がんばる」

躊躇う気持ちがないわけではない。でも、少なからず今日よりも次回のほうがうまくできるだろう。機材の名前も覚えられたし、大体の流れもわかった。少しでも役に立たなければと、チュンジェは大きく頷いた。

時計を見ればすでに20時過ぎ。慌てて帰ってみればすでに部屋には明かりが灯っていた。

「おかえり」

投げかけられた優しい声。靴を脱ぎながら顔を上げ、チュンジェは申し訳なさそうに”ゴメンなさい”と告げた。

まさかこんなに時間がかかるとは思っていなかった。こんなことならば夕飯の支度だけでも済ませて出かければよかったとと後悔してももう遅い。

「別に謝るコトじゃねぇだろ?」

「だって…」

泣き出しそうな瞳で見つめてくるチュンジェを抱き上げ、優しくその頬に口づける。そしてヴァネスはチュンジェを抱えたままリビングへと向かった。

「たまにはオレの手料理でもイイだろ?」

「うわ…」

慌てて準備をしないと。そう思っていたのに、すでにその必要はなかった。並べられたあたたかな食事。驚いてヴァネスを見つめれば、はにかんだような笑顔があった。

目を輝かせるチュンジェをそっと下ろし、まずは上着を脱がせる。いつもチュンジェがやってくれることをなぞるように行い、ヴァネスはテーブルへと促した。

「おいしい」

そんなにお腹は空いていないはずなのに、抵抗なく喉を通過していく。いつも小食なチュンジェからは考えられないほどの食べっぷりだった。

その様子をあたたかい眼差しで見つめていたヴァネスは目を伏せながらかすかに微笑み、冷えたビールを口へと運んだ。

片づけを終えればようやく恋人として過ごす時間がやってきた。ソファに身を寄り添わせ、預けるように頭を乗せる。今日あった出来事を聞きながらヴァネスは絶えず微笑んでいた。

「チュンジェ」

「…?」

名を呼べば疑うことなく幼い瞳が振り返る。静かに唇を寄せ、そっと腰を抱き寄せていく。これからされるだろうことを意識してかわずかに身体が震えたが、抵抗はなかった。

「ベット、行こうな?」

顔を隠すように抱きついたまま、小さく頷く。明かりを消しながら寝室へと向かい、静かにその身体をベットへと下ろした。

素肌を撫で、優しく口づけを交わしながら衣服をはいでいく。シーツの感触が直に伝わるようになる頃には、こぼれる吐息は熱を帯び始めていた。

従順だし、覚えるのが早い。それはきっと素直で純粋だからだろう。最初の頃はやはり痛みが先行していたようだが、いまでは全くないようで恥らうだけ。しかし、それすらも可愛らしい。

顔を隠そうとしたり、身体を隠そうとしたり大忙しだ。そういう行動が気持ちを煽ることになるとはどうやら気づいていないらしい。

たっぷりのローションで解したそこへと自身を沈め、小さく息をつく。包み込む熱に我を忘れそうになる。しかし、ここで無茶するわけには行かない。

「大丈夫か?」

苦しげに喘鳴を繰り返しながらも小刻みに頷き、先を促すように背中へと手を回す。口づけを合図に、確かめながら穿てば結んだ口は開き、甘い声がこぼれ始める。

傷つけてはいけない。怖がらせてはいけない。この行為が以前のように一方通行となってしまってはまた切なくなるだけだ。

「チュンジェ…」

愛しい想いを乗せて囁き、口移しで伝える。きつくその身体を抱きしめ、ヴァネスは目を閉じた。

明日から3日間は研修で帰って来れない。ひとりで置いておくには不安で仕方ない。ジンの家に行ったらどうかと提案してみたが、チュンジェは静かにかぶりを振った。

「迷惑、かけたくないから。それに…ここでヴァネスが帰ってくるの、待ってたい」

心を直に掴まれているようだった。優しいぬくもりに包まれ、幸せがあたたかな風とともに吹き抜けていく。

特に深い考えがあっての言葉ではないだろう。しかし、その言葉だけで満たされてしまった。愛しい想いが泉のように湧き出し、すべてチュンジェの元へと流れていく。

ジン以上に愛せる人間など現れないと思っていたのに、そんなことはなかった。

同じか、それ以上の存在がこの腕の中にある。そして同じように自分を必要としてくれている。これが幸せでないというのなら、何が幸せなのだろうか。そう思えるほど、チュンジェを大切に思っている。

腕の中で眠るその無防備な姿。待っている。そう言ってくれるのは嬉しいが、やはりひとりで残していくには不安だ。明日の朝にでもジンへ連絡しよう。そう結論付け、ヴァネスもまた眠りに意識を委ねた。

翌朝、目覚めてみればまだ腕の中にその姿はあった。いつもならばすでに目覚めて朝食の準備に取り掛かっている時間だ。

昨夜、無理をさせてしまただろうかと窺うようにその顔を見下ろす。

「チュンジェ、大丈夫か?」

問いかけるとまつげが震え、ゆっくりと瞳が姿を現した。わずかに濡れた瞳でヴァネスを見上げ、そっと微笑む。その微笑みも幾分、いつもより元気がない。

「うん…」

頷きながらも再び瞳が閉ざされていく。やはり少し調子が悪そうだ。寝かせてやりたいのは山々だが、このまま放置しておくわけにも行かない。ヴァネスは優しくその身体を抱き上げた。

「とりあえずシャワー、浴びような?」

このままでは気持ちが悪いだろう。汚れた身体を流し、シーツを変えなければ。そう思い、ヴァネスはゆっくりと歩き出す。腕の中で大人しくしているチュンジェに口づけ、バスルームへと向かった。

シャワーで身体を流していたヴァネスは何かに気づいたかのように目を細めた。排水溝へと流れていく透明なお湯の中がわずかに紅く濁っていた。

「悪い、ちゃんと解したつもりだったんだけど…」

「え…?」

なんのことだろうかと振り返ってみると、チュンジェにもわずかに紅く濁った液体が見えた。どうやら出血しているようだ。痛みなどはなかったはずなのに、いつのまにか切れてしまっていたのだろうか…。

「大丈夫、痛くないから。心配しないで…」

落ち込むヴァネスを慰めるように腕が優しくヴァネスを包み込む。そのぬくもりにしばし目を伏せ、ヴァネスはそっと微笑んだ。

「一緒にいられればイイんだけどな…」

「お仕事なんだからしょうがないよ。僕はひとりでも大丈夫だから…ね?」

その優しさが胸を締め付ける。なぜこんなときに学会など行かなければならないのだろうか。しかも泊まりだ。せめて近場であれば今日中に帰ってこれるのに…。

いまさらそんなことを考えても仕方ない。わかっていてもそう思わずにはいられなった。

隅々まで綺麗に洗い、真新しいタオルに身体を包む。お日様の匂いと柔らかな感触に包まれ、チュンジェはかすかに微笑んだ。

クローゼットから出してきたTシャツとハーフパンツを着せ、寝室へと向かう。汚れたシーツを新しいものへと買え、ヴァネスは再びチュンジェの元へと戻っていった。

「やっぱり顔色悪いな…。辛いか?」

「ううん、大丈夫」

そう答えながらも、チュンジェは違和感を感じていた。身体がいつもより少し重たく感じるし、お腹の辺りに鈍い痛みがある。

「…」

些細な変化も見逃すことはない。ヴァネスは眉を潜め、額に手のひらを伸ばした。変わらないような気もするし、若干高いような気もする。念のためと体温計を取り出し、チュンジェへと差し出した。

「一応計っておこうな?」

「…うん」

言われるまま体温計を脇へと挟み、しばし待つ。1分ほどしてかすかに音がし、ヴァネスはそれを静かに取り出した。

微熱といったところだろうか。喉も腫れていないし、咳など風邪の兆候も見られない。小さく息をつき、優しくその髪をなでる。

「具合悪くなったらすぐジフンのトコ行くんだぞ?ジフンにはオレから連絡しとくから」

過保護なほどの優しさが妙にくすぐったい。暗に大切にされているようで、チュンジェは思わず笑みを浮かべた。

「とりあえずなんか食うもの作ってくるからちょっと待ってろよ?」

「うん、ゴメンね…?」

昨日に引き続き、食事の用意もヴァネス任せ。申し訳ない気持ちがこみ上げてくる。それを払拭するようにヴァネスは微笑み、そっと額に唇を寄せた。

「お前いつも頑張りすぎなんだよ。だから、しばらくは休んでろ。わかったか?」

叱られているというのになぜか笑顔が浮かぶ。小さく頷き、チュンジェは寝室を出て行くヴァネスを見送った。

しかし、どうしたというのだろうか。昨日まではなんともなかったのに、今日は気だるい。お腹の鈍い痛みもだんだんと鋭くなってきているようだ。

自然とチュンジェは膝を抱えるようにし、痛みを少しでも和らげようとしていた。しかし痛みは増すばかりで一向に収まりそうもない。

「チュンジェ?」

ただでさえ食の細いチュンジェだ。具合が悪いとなってはさらに食欲は落ち込んでいるだろう。せめて少しでも食べられればと作ってきたスープ。中には細かく刻んだ野菜と、お肉。それに少量のご飯もあった。

重たいまぶたを持ち上げ、チュンジェはそっと微笑んだ。ベットの端へと腰を下ろしたヴァネスはその身体を容易に抱き起こし、自分へと寄りかからせた。

少しずつ、スプーンですくったそれを口へと運ぶ。煮込んだそれはするりと喉を通り抜けていくようだった。

「多めに作ってあっから、ちゃんと食うんだぞ?」

「うん、ありがとう」

心配で仕方ない。しかし、時間は待ってくれなかった。ぎりぎりまでともに過ごし、後ろ髪引かれながらもヴァネスは旅立っていった。

ひとり取り残されたチュンジェは寂しさに襲われながらも耐えるように目を伏せる。眉間には痛みを表すようにわずかに皺が寄っていた。










続く。
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